高千穂の峰登山の旅
平成29年5月19日から21日にかけて高千穂の峰登山の旅をした。
5月19日(金)
三宮のフェリーターミナルに午後6時10分に集合し、こうべエキスプレスで午後7時10分に出港した。フェリーは四国沖を通り、宮崎港に向かった。ツアー仲間は33名であった。古事記、日本書紀にも出てくる天孫降臨神話の山、高千穂の峰は1576mで、2つの火山、お鉢と二ツ石を持ち美しい山で、山頂には迩迩芸命(ニニギノミコト)が降臨に際して逆さに突きたてたという鉾、天の逆鉾(鉄あるいは銅製、長さ138cm、周囲26cm)が立てられており、坂本竜馬が高千穂の峰を登った際、大胆にも引き抜いて見せたというエピソードがある。このエピソードは龍馬自身が手紙で姉に伝えており、手紙も桂浜の龍馬記念館に現存している。この高千穂の峰(1574m)、韓国岳(1700m)を中心にした周辺の山々の火山群の総称として霧島連山と呼ばれている。
5月20日(土)
フェリーは朝8時40分頃別府港に入港した。この後、バスは宮崎自動車道を通り、高原ICで一般道に降り、高千穂河原ビジターセンター駐車場に10時30分ころ到着し、11時ころから登山を開始した。歩き始めは石畳や石の階段を登っていたが、15分ほどで火山灰で覆われた道になり、ところどころには新燃岳から降ってきた赤茶けた石ころが混じっており、最初は緩やかな坂道であったので登りに支障はなく進んだ。そして、灌木地帯を抜けるころには道は溶岩の坂道になり、苦労して登り、お鉢にまでこれが続き、お鉢には12時頃着いた。お鉢は直径が500m以上ある大きな火口になっている。火口の内壁にはミヤマキリシマの低い木が多くあり、当日は綺麗に咲いている木は一部であった。お鉢の馬の背は幅が約2m強であり、火山灰で滑りやすく両側は急斜面であるため風の強い時は危険とのことであった。幸い風はつくはなかったので無事通過した。高千穂の峰には一旦30mほど下り、背門の丘(鞍部1408m)に12時30分頃到着した。この辺りには霧島神宮元宮があり、噴火により消失、その後登山口でもある高千穂河原に移動されたが、それも1234年(鎌倉時代)の大噴火により消失。その結果、1484年今の霧島神社の場所に移ったとのことである。ここからは勾配がきつくなり、火山灰の量も増え、足場が滑りやすいため、頂上(1576m)までの登りは苦労した。そして、午後1時頃到着した。天気は快晴であったが、霞みが強いため頂上からの見通しは余り良くなかった。この後、昼食を取り、午後1時40分頃来た道を下って行った。そして、駐車場には午後3時15分ころ到着した。この後、霧島神社に参拝し、スーパーに寄り、フェリーに6時過ぎに乗船し、午後7時10分に宮崎港を出港した。
山之口SAから高千穂の峰を望む |
国道223号からの高千穂の峰 |
高千穂河原ビジターセンターからの高千穂の峰 |
天孫降臨神籬斎場 |
登山口へ |
登山口 |
歩き始めは石畳や石の階段が続く |
灌木が少なくなり、道は火山灰などを多くなる |
火山灰が多くなり、歩くのに踏みしめ辛くなる |
お鉢の手前は急登の溶岩によるガレ場が続く |
お鉢に近いガレ場から見下ろす |
お鉢の一部の側壁にはミヤマキリシマが咲き始めている |
お鉢の底(1206m)を望む |
お鉢の稜線に到達、お鉢の向こうに高千穂の峰 |
馬の背(お鉢の稜線は平坦で、両側は切り立っており、火山灰の砂礫によりすべりやすくなっているので風の強い時は危険とのことである) |
高千穂の峰へは馬の背の一番高い地点(1430m)から一旦下って背門の丘(1408m、鞍部)から火山灰ですべりやすい勾配の大きい道を登る |
霧島神宮元宮(背門の丘近辺)。噴火により消失、その後登山口でもある高千穂河原に移動されましたが、それも鎌倉時代の噴火により消失。その結果。今の霧島神社の場所に移ったとのこと。 |
正面韓国岳(1700m)、韓国岳の下新燃岳(1421m)、手前左中岳(1350m)、右の小さい台形こしき岳(1301m) |
山頂から南の方を望む(見通しが良ければ桜島が見える)、右端の山中岳 |
山頂から上写真の右側を望む。韓国岳の右端のとがった山、夷守岳(ひなもりだけ、1344m) |
頂上(1574m)の天の逆鉾 |
頂上からお鉢を望む |
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馬の背近くのミヤマキリシマ |
霧島神宮三の鳥居 |
本殿全体 |
本殿 |
参拝所 |
本殿 |
展望台(桜島方面の展望) |
望遠で非常に薄く桜島が望める |
5月21日(日)
朝7時30分に三宮フェリーターミナルに到着し、無事帰宅した。今回の登山は標高差600m、距離5.5kmと比較的簡単な山登りと考えていたが、火山のため火山灰や溶岩などにより案外歩くのに苦労した。しかし、天気も良く楽しく登山ができた。
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