立山登山

平成19年9月11日から14日にかけて三泊四日で67、8才の高校同期の14人で立山登山をした。毎月1回日帰りで関西圏の山を歩いているグループである。

9月11日(火)

自動車3台に分乗し、朝8時頃大阪を出発し、途中、2ヶ所のパーキングエリアで、休憩および昼食を取り北陸自動車道の立山ICで降り、ケーブルの立山駅(標高475m)に2時頃着いた。そこから、標高977mの美女平までケーブルカーに乗り、さらに美女平から23km離れた標高2450mの室堂まで50分ほどバスに揺られていった。美女平近辺ではブナ林や杉林の中を行く、途中日本一の落差350mを誇る称名滝も杉の間から垣間見られた。弥陀が原まで登ってくると、見晴らしは良くなり、西方にはなだらかな山で標高2926mの薬師岳が望め、東方には標高2611m奥大日岳、2501mの大日岳の大日が岳連峰が眺められた。七曲のくねくね道を更に登ると雲が少し被った見るからに険しそうな標高2998mの剣岳が眺められた。室堂に到着し、室堂から20分ほど歩いたところにみくりが池温泉があり、今回はここに2泊する。少し、早く宿についたので、みくりが池とみどりが池を取り囲む遊歩道を散策した。9月なので花は少なく、チングルマのように花の散ったあとのワタゲのようなものが風に靡いていた。大阪は9月の上旬が過ぎたのに35度にもなる猛暑で残暑とは言いにくい気候だが、室堂では長袖のシャツでひんやり心地よい風を感じることが出来た。宿は6人定員のところに4人が泊まることが出来、夕食もいろいろなおかずが出て、下界の観光地と変らない食事であった。このような高地の宿は20年ほど前のことで、窮屈な山小屋でカレーライス程度の食事であった。そのことを想像していたので驚いた。

称名滝

薬師岳

弥陀が原

大日岳と弥陀が原

七曲

そうめん滝

剣岳

室堂ターミナルと立山(富士ノ折立2999m、大汝山3015m、雄山3003m)

大日岳連峰と地獄谷

みどりが池と大日岳連峰

リンドウ

何の花?

大日岳とみくりが池温泉とみくりが池

チングルマの花の散った後

富山湾の方に沈む夕日

シラタマノキ

9月12日(水)

夜中雨が強く降り朝8時頃もなお小雨が降っていたので、今日の登山はどうなるかと心配であったが、幸いなことに富山湾辺りの上空に横一文字に現れてきて、青空の幅が広がってくる気配であったので、晴れる期待が持てたので、9時頃宿を出て、別山(2874m)に向けて出発した。雷鳥平まで下り、浄土川を渡り、雷鳥坂を登るコースで2時間ほどで剣御前小舎にたどり着いた。ここから眺める剣山の全容はすばらしかった。年甲斐もなく登ってみたい意欲が沸いた次第である。また、遠くには後立山連峰(朝日岳、白馬岳、鎚が岳、天狗の頭)が雲の変化で見え隠れしながら眺められた。このすばらしい景色の中で昼食をし、尾根伝いに別山に向った。この途中、幸いにも富士山を遠望することができた。本当にうっすらとではあるが富士山は特別な感情が沸く。全員の体力を考慮して、別山の少し手前で折り返すことにして、再び剣御前小舎まで引き返し、新室堂乗越経由で降りた。下りの方の道の方が石の瓦礫が多く足場が悪かった。雷鳥平からみくりが池温泉へは登りであるが、地獄谷経由で帰った。地獄谷は硫化水素ガスの混じった噴煙が激しく吹き出ており、長くは滞在できないほどであった。

雷鳥沢と雷鳥平と別山

ヤマハハコ

ななかまどの実

後立山連峰、旭岳、白馬岳、鎚が岳

剣御前小舎

立山、竜王岳、浄土岳

別山手前

富士山遠望

富士山

地獄谷の噴煙

地獄谷

一の越への途中から別山を望む

9月13日(木)

今朝は晴天に恵まれ、8時に出発した。携帯に必要な最小の荷物のリュックを背負い、残りの荷物は室堂ターミナルのコインボックスに預けて立山の雄山に向けて出発した。まずは一の越に向けて登って行ったが、道は整えられていたので、登りの息苦しさはあるものの割と順調に登ることが出来た。一の越からは大きな石や瓦礫で登りにくくなっているため、少し、体力的に心配な人を残し、残った人にみんなの荷物を預け、手ぶらで登ることにした。確かに、大きな石や瓦礫に阻まれ、きつい上り坂をあえぎながら、1時間余りで雄山に登ることが出来た。五龍岳や鹿島槍が岳も眺めることが出来、槍が岳、穂高も薄く遠望できた。下りも滑り易く注意しながら、一の越まで下り、軽く昼食を取り、12時過ぎに一の越から室堂ターミナルに向って降りて行った。室堂から再びバスとケーブルを乗り継ぎ、立山を下山し、疲れもあり、自動車で大阪に直行せず、途中の片山津温泉で一泊し、14日の朝大阪に帰った。32年前に小学生の子供と一の越山荘に泊まり、朝の4時頃懐中電灯を頼りに満天の星空の下雄山に登ったが、若かったためか、何の苦労もなく登り、ご来光を拝んだことを思いだした。

一の越への途中

一の越からの槍が岳、穂高遠望

雄山登山途中から一の越山荘を望む

三の越を望む

雄山山頂を望む遠くに鹿島槍が岳

山頂から黒部ダム湖を望む

 

 

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