桂林5日間の旅

今回は山水画の世界と言われている桂林へ平成23年11月9日(水)から11月13日(日)にかけて5日間の旅に出かけた。

11月9日(水)

関西空港に12時に集合し、30分遅れの関西空港発午後14時30分発の飛行機で、広州に向かい、広州に午後5時55分(日本と中国の時差は1時間)に到着した。その後、更に広州で乗り継ぎ午後9時発の飛行機で桂林に向かい、午後9時55分に桂林に着いた。到着後、空港に近いホテルで軽食としてラーメンを食べたが、到着が30分ほど遅れたためか冷めて伸びきったラーメンが出され、閉口した。この後ホテルに向かい午後12時頃ホテルに到着した。

桂林は広西チワン族自治区の東北にあり、476万人が住み、チワン族、ヨウ族、回族、苗族、トン族などの少数民族が約68万人が住む。そして、典型的なカルスト地形で、石灰岩による小山が漓江に沿って無数に存在し、「山水画の世界」として風光明媚な観光地である。気候は年間平均気温が19度、降水量1900mmの温暖湿潤気候であり、11月が降水量が一番少ない。山水画の世界とは言え、観光のためには快晴にこしたことはない、雨が降れば見通しは悪くなり、水墨画の世界と喜んでおられない。

*以下のすべての写真は画像のクリックにより拡大写真になります

桂林空港

朝の桂林市内

11月10日(木)

朝9時頃ホテルを出発し、桂林市内観光に向かった。今回、目に付いたのは電動バイクが多くなったことで、歩道内を音を立てずに通っているので、歩行者が非常に危ない。まず、最初に穿山公園を観光した。穿山公園内には静かに流れる小東江の東岸に標高224mの穿山、西岸に標高174mの塔山がある。穿山の西側には月岩と呼ばれる南北に高さ9m幅13.3m、長さ31mの天空に上がっているような穴がある。塔山の頂上には明代に建てられた高さ13.3mの7層6角の寿佛塔があり、これが小東江に投影しており、風光明媚なところである。また、桂林市内で七星岩・芦笛岩に次ぐ、1979年に発見された大型鍾乳洞の穿山岩がある。この鍾乳洞は全長517mあり、見学コースとしては248mある。鍾乳洞と言えば日本では秋芳洞を思い浮かべるが、桂林には多くあり、鍾乳洞ごとに千差万別の鍾乳石、石筍、石幔、石盾があるため、どこの鍾乳洞にも興味が引かれる。ただ、中国の鍾乳洞の照明が自然色ではなく、いくつかの原色の照明が当てられており、私にとっては興味が半減した。民族性の違いを痛感した。この後、七星公園を観光した。4つの峰を持つ普陀山と3つの峰を持つ月歯山とが並び方が北斗七星に似ていることから七星公園と呼ばれた。我々が観光したところはパンダが3頭ほどおり、他の動物も数が少ない小さい動物園のみを観光した。休日は子供連れで賑わうようだが、平日のため静まりかえっていた。そして、昼食後、山公園を観光した。この公園は山と虞帝廟で有名で、桂林歴史文化の源と言われている。ところが公園の入り口付近は洋風の庭園が造られ、奇異に感じられた。虞山は百数十メートルの小さな山だが急峻な山である。ここに中国文明の始祖帝(舜帝)が南巡して、着いたことを記念して秦代に建てられた廟がある。次いで象鼻山を観光した。象鼻山は漓江の西岸にあり、象が漓江に鼻を入れて水を飲んでるいるように見えることから名付けられた。標高200mで川面から55mあり、ゆったりと流れている漓江に面白い姿が投影され、すがすがしい気候の中、美しい風景であった。

夕食後オプションのナイトクルーズに出掛けた。ナイトクルーズは運河で結ばれている小さな4つの湖、杉湖、榕湖、桂湖、木龍湖を観光する。出航は日月双塔のある杉湖を午後7時に出発し、木龍湖で折り返し、8時25分頃に戻った。この間、出発から40分ほどの間船内から写真を窓越しに進行方向に対して真横に向いて撮っていたため暗いライトアップの風景はピンボケになり上手く撮れなかった。そこで、デッキに出て進行方向に写真を撮ることによってかろうじて見ることが出来る写真を撮る事が出来た。私にとっては昼間のクルーズの方がよかったかもしれない。船を降りた後、5分ほど歩いてホテル漓江大瀑布飯店に行った。ここは名前が示すように屋上から全面に水が流れ落ちる滝の設備があり、国の高位の官僚がこのホテルに泊まったときに水を滝のように流すショーを行う。このショーが運良く8時30分から行われた。ガイドによると1年半ぶりで30万円ほどかかるそうである。ショーは音楽とともに行われ、興味はあったが、結果的にはすばらしいと感嘆すほどでもなかった。どのような官僚が泊まったかは分からないがつまらないことをやるなと思った。この後ホテルに戻った。

左端は穿山、小東江を挟んで塔山と寿佛塔

穿山岩(鍾乳洞)その1

その2

その3

その4

その5

その6

その7

その8

七星公園

パンダ

フラミンゴ

黒鳥&白鳥

山公園

洋式庭園と右に

九重天(三つの門を通り、正面の龍の口に達すると清められる)

右の塔は「福が到来する」からの命名で五福塔と虞帝廟

虞帝廟と五福塔

象山公園入り口

漓江と象鼻山

岸辺には象の模型、右に象鼻山

右手に象鼻山、遠方に穿山(この山の方が象のように見える)と塔山を望む

ナイトクルーズの乗船場と杉湖と日月双塔

杉湖湖畔

鵜飼

 

中山北路橋、屋敷内では踊りのようなショー

畳彩山と木龍橋

木龍塔(45m)

木龍湖の折り返し点での太鼓ショー

 

橋にはいろいろ観光のための趣向がある

大瀑布ショー(漓江大瀑布飯店にて)

11月11日(金)

朝8時15分頃ホテルを出発し、漓江下りのために向かった。竹江の船着場に向かい、8時45分頃到着した。乗船後9時頃出航し、陽朔までの4時間半の漓江下りが始まった。出航後10分頃から桂林らしい山様が行く手に見え始めた。漓江は林立する峰を縫うようにして流れている。そして、10隻以上の船が連なるようにして下っていく様子は船団を組んで進んでいるようで異様な風景でのんびりした船下りには不似合いなものであった。しかし、60kmまでに及ぶ峰峰の連なりは興味をそそった。川下りの間に食事の時間はあったが、わたくしは食事の時間30分以外は船首でずうっと写真を撮り続けた。このためか、さすがに景色に満腹し、食滞した。下船後約1kmの明清時代の風情の残る西街を散策したが、土産物屋が目立ちすぎ風情を感じるに至らなかった。この後、高田郷観光を行った。ここでの過龍河の橋から眺める景色は美しかった。この後、民芸品店などに立ち寄り、桂林で眺めの良いホテルに行き夕食をとり、その後、オプションの夢幻漓江のショーを見に行った。このショーは雑技とバレー色の踊りを織り交ぜたエンターテーメントであったが、1時間ほどのもののため中途半端なショーにも思えた。

船着場

物売り船が観光船に近づき商売

 

 蝙蝠山(進行方向正面、岸壁に2羽のコウモリが羽を広げたように見えることから呼ばれる。「蝙蝠」は「遍福」と同音で幸運の象徴とのこと。

草坪付近、正面右垂幕岩、ここから景色の幕が開くとの意味。

 

 

草坪にある冠岩と洞窟

 

見所スポット浪石煙雨、左の山は綉山、刺繍を施したような綺麗な山に見えることから。

正面の山の岩肌がロバ(左が頭で右端が尾)、に仙人が乗っているように見えることから「ロバにのる仙人」

 

文筆峰

羊蹄山(左手の山、羊の蹄に似た山、陽堤の地名はこの羊蹄から名付けたと言われている)

楊提風光

陽提

観音岩(左手の岩)

見所スポット、浪石煙雨、遠方の右側に富士とリンゴが並ぶように見える

20元札の裏の景色に近いか

 

興坪、古い町で景色が素晴らし過ぎてまるで「桃花源郷」のようであると言われるところ

 

田螺岩

 

 

陽朔

西街

西街の端にある池からの眺め

 

 

過龍河の橋から北西

過龍河の橋から東南

夕食を取ったホテルからの眺め

夢幻漓江のショー

11月12日(土)

朝8時頃ホテルを出発し、桂林市内と郊外の観光に向かった。まず、大墟古鎮を観光した。大墟古鎮は桂林の南東部にあり、明代から続く古い村で、漓江沿いに2kmほど続く街である。街全体が今にも崩れそうな家が多く、崩れている家も見られ、古い町の風情と言う見方から程遠い荒れ方で、早く立ち去りたい思いが強かった。次に、市内に戻り、東江市場を見学した。何でも売っているようで、活気に満ちていた。昼食後、古南門に行った。古南門は榕湖の北岸にあり、傍に大きな古いガジュマルの木があり、別名ガジュマル門と呼ばれている。唐代(618-907年)の名将、李靖が621年に嶺南を平定した後に造った「唐城」の南大門である。ここから、杉湖の日月双塔の方に岸辺に沿うて散策した。たくさんの種類の樹木が植えられており、緑と水の美しい岸辺を楽しく散策できた。続いて、桂林の繁華街で、歩行者天国の正陽路に行き、散策した。土曜日の休業日で、気温も暖かいためか広場も道路も多くの人で賑わっていた。この後、お茶の専門店に立ち寄り、薬草茶の試飲や説明を受けて後空港に向かい、午後5時55分に桂林を出発し、広州に7時10分に到着し、空港の近くのホテルで夕食を取り、その後、空港に近い宿泊するホテルに行った。

朝の桂林市内

大墟古鎮の街

静かな漓江

崩れそうな橋

大墟古鎮の街(ほとんどの家が閉まっている)

東江市場

ガジュマル

古南門

榕湖

榕湖

杉湖の日月双塔

夜の大瀑布が行われたホテル(漓江大瀑布飯店)

正陽路(歩行者天国)

13日早朝の月(ホテルにて、16夜?)

11月13日(日)

朝6時30分頃ホテルを出発し、広州空港に向かい広州を9時に出発し、関空に午後1時頃到着し、午後3時30分頃帰宅した。

 

 

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