香港・マカオ4日間の旅

今回は中国でも他の都市とは歴史の異なる香港・マカオを訪れることにした。平成23年1月15日(土)から1月18日(火)にかけて4日間の旅に出かけた。

1月15日(土)

関西空港に午前8時に集合し、関西空港午後10時発のキャセイパシフィック航空で香港に向かい、香港に午後1時25分(日本と香港の時差は1時間)に到着した。この後、現地添乗員の引率で、ホテルに向かい午後9時頃ホテルに到着した。今回のグループは15名ほどであった。機内から見た下界は関空を出発してすぐから香港に着くまで雲に覆われていた。ただ、唯一雲が途切れたのが台湾の最高峰玉山?の近傍で山頂が雪で覆われていた。香港は東京都の半分くらいの広さで、人口は約700万人ほどであり、1997年7月に150年間のイギリス統治から返還され、「香港特別行政区」となった。香港という名前は香木の集積地から「香港(香りの港)」と呼ばれるようになった。また、マカオは香港の西60kmにあり、東京都の港区ほどの大きさで、人口は50万人ほどで、16世紀以降ポルトガルの貿易拠点として繁栄し、1999年12月に返還されて「マカオ特別行政区」になった。このような履歴を持っているため両者とも入国審査が必要であるため手続きは厄介なものである。香港国際空港はランタオ島にあり、ホテルは九龍半島の東の吐露港に面した場所にある。そこで、バスでまずホテルに向かい、3時頃着いた。中国ではどこに行っても高層住宅の建物であるが、特に香港は土地が狭い上に小さい山が多いため、斜面や小さい場所に空に突き刺さるような細い、今にも折れそうな高層住宅が非常に目立った。また一方、古い5、6階の集合住宅は相当古びた感じがするものも多く見られた。ホテルにチェックインし、1時間30分ほど休憩し、九龍半島の南岸のビクトリア港に面した地域の尖沙咀に向かった。そして、港に面した遊歩道のアベニュー・オブ・スター(星光大道)を散策した。この遊歩道の路面には芸能人の手形が数多くあったが、ジャッキー・チェーンの手形だけが分かった。また、ジャッキー・チェーンの像や撮影情景の像が置かれていた。そして、景色としては対岸の香港島の摩天楼が美しく眺めることが出来るが、残念なことにスモッグによるのか中国特有の霞で、さほど距離はないのにかすんで見えた。そして、レストランに向かい、夕食を取り、7時半頃アベニュー・オブ・スターの遊歩道の更に東にあるシンフォニー・オブ・ライツのビューポイントに行き、午後8時から15分ほどの対岸のビルの照明やレーザー光線などのライトと音の競演を楽しんだ。鮮明な撮影は出来なかったが、美しかった。このあとホテルに向かい午後9時過ぎに着いた。

*以下のすべての写真は画像のクリックにより拡大写真になります

台湾の最高峰玉山(3952m)?

Zhuhai(珠海) Wailingding島

香港空港のあるランタオ島(大嶼島)から青嶼幹線道路途上の馬湾の島上

青嶼幹線道路から汀九橋を望む

古いマンションと高層マンション

アヴェニュー・オブ・スターズ(星光大道)から夕暮れの香港島を望む

ジャッキー・チェーン像と香港島側のビクトリア港東

撮影情景像と香港島側のビクトリア港東

香港島側のビクトリア港西側

半島側のビクトリア港東

 

夜の街

香港島の光と音のショー「シンフォニー・オブ・ライツ」

ウオータフロント・プロムナード(星光大道の東)から

月16日(日)

朝7時40分頃ホテルを出発し、8時頃市内のレストランに着き、朝食を取った後、九龍半島から香港島に海底トンネルを通って渡り、レパルス・ベイ(浅水湾)に行った。レパルス・ベイは香港島の南岸中央部にあり、往年の映画「慕情」の舞台になったリゾート地である。砂浜としてはあまり大きなものではないが、高層住宅が多くあり、新築の建設も進んでいた。小綺麗なシャワー設備も見られた。この砂浜の東のはずれに天后廟がある。天后とは、海の守護神で、天后廟は天后を祀った廟である。香港には昔漁村があらゆるところにあったため、天后廟は今でもあちこちにある。ここの天后廟は小さいが、祭られている多くの像は極彩色で非常に派手で、いろいろな願い事がかなえられる像が点在していた。なんとなく全体が稚拙に感じられた。この後、香港島の北岸に行った。北岸には官庁、ビジネスの建物が多くあり、東西に2回建て路面電車、トラムが通っている。そこで、10分程度であるが、トラムに乗車した。軌道は狭軌で2階に乗車したので、非常に揺れが大きく乗り心地が悪かったが、視線が高く面白かった。この後、セント・ジョンズ教会を訪れた。今日は日曜日なので教会はミサが行われていたため、中を見学は出来きず、外から覗き見た程度であるが、豪華な飾り立てはないが、綺麗な教会であった。教会の庭には名前が分からないが美しい鳥が飛んできていた。次いで、ダデルストリートの突き当たりにある石段とガス灯を見物した。ガス灯は今も働いているとのことである。特に興味を引くようなものではなかった。ただ、この辺りにも目だっていたのが、そこここにたむろし、昼食を道端でシートに座り取っていたことである。話によると、香港に出稼ぎに来ているフィリピン人が日曜日の休みに仲間で集まり休日を過ごしているとのことである。彼らは日ごろの稼いだお金はほとんど本国に送金し、お金のかからない場所で休日を過ごすとのことである。現在、フィリピン人は10万人くらい働いている。この後、九龍半島の方に渡り、昼食を取り、宝石店やシルク店を見物し、更に免税店を見物し、自由行動に2時間ほど与えられた。そこで、我々は特に買い物をする目的もないので、散策した。まず、ホテル・ペニンシュラまで歩き、地下道を通り、更に海岸にある昨日も行ったアベニュー・オブ・スター(星光大道)まで歩いた。星光大道手前の香港芸術会館の周りでは日曜日でもあるので、青空の下、ロックのコンサートやポップスコンサートが開催されて多くの人出で賑わっていた。星光大道でも昨日歩いていない西側を散策した。対岸の香港島のビルが中国独特のモヤで霞んではいたが青空の下で眺めることが出来た。この後、北の方に歩き集合場所の免税店を通り過ぎ、九龍公園に行った。そして、公園の一部を散策した。公園にはやはり、フィリピン女性と思しき人が沢山見られた。免税店で集合の後、尖沙咀中心で夕食を取り、再び香港島に渡り、ビクトリア・ピークの展望台に向かった。そして、ビクトリア・ピークの展望台に午後7時30分頃着き、夜景を見た。細く高いビルが多く面白い夜景であった。夜景観光後午後9時近くにホテルに戻った。

商業ビル内の旧正月の飾りの準備が整った情景

香港島でのビル

レパルス・ベイの浜辺の東端にある天后廟

左の像はは観音様、右の像は天后(モザイクで作られている)

「長嘉橋」(この太鼓橋を渡ると長生きすると言われる)

レパルス・ベイの浜辺

香港島北側を走るトラム

トラムの2階後ろ側からの眺め

セント・ジョンズ教会

ミサ中の教会内

教会の全貌

ダデルストリートの石段とガス灯

半島側からビクトリア港を隔てて見えるビル群を香港島内から見る

立法会大楼

星光大道からの香港島の眺め

香港芸術館周辺の野外ロックコンサート

香港芸術館周辺の静かなポップスコンサート

九龍公園

公園内でのカンフーショー

公園内風景

ビクトリア港からのサンセット

ビクトリア・ピーク(標高554m)の展望台からのビクトリア港夜景(西側)

ビクトリアピーク展望台からのビクトリア港夜景(東側)

高速船からのマカオ(窓ガラスのひどい汚れのため見にくい)

高速船桟橋からの眺め

1月17日(月)

晴天の中、7時30分頃ホテルを出発し、高速船(ジェットホイル)の港まで行き出国手続きを行い、9時頃出発した。そして、マカオに10時頃到着し、入国手続きを行った。マカオは半島とコロアン島とに別れており、観光の主は半島の方である。到着後、聖ポール天主堂跡に向かった。聖ポール天主堂は1637年に建てられたが、3回の火災に見舞われ、1835年に起きた火災で現在のようなファザードのみが見られる状態になった。前面には像の彫刻があり、種々のレリーフが施されていた。しかし、あまりにも少ししか残されていないので、在りし日の姿を想像するのが難しい。この天主堂の壁を隔てたところにナーチャ廟と旧城壁がある。ナーチャ廟は1888年創建の小さなお寺。ナーチャとは暴れん坊の男の子で、孫悟空にも登場する武芸の達人で、疫病退治の神様である。ナーチャ廟に隣接して、同じく世界遺産に認定された旧城壁がある。この壁は17世紀初期にポルトガル人が外敵を防ぐために築いたもので、材料はシュナンボーという、土砂、わら、牡蠣の貝殻を混ぜたもので出来ている。次いで、聖ポール天主堂の階段を下り、商店が立ち並んだ道を進んで、聖ドミンゴ教会に行った。聖ドミンゴ教会は明るい黄色の簡素な美しい教会で、1587年に建てられた中国で最も古い教会の一つである。内部にはバロック式の祭壇には美しい聖母子像が安置されている。ミサはここでは行われていなかった。この後、半島の中心部にあり、モザイク模様が美しく敷き詰められ、中央に噴水があるセナド広場に行った。今日は旧正月のための舞台などの準備がされており、噴水なども見られなかった。この広場には古風なポルトガル風建築の民政総署仁慈堂がある。民政総署は以前のマカオ市政庁にあたり、1784年に建てられた。仁慈堂とはポルトガルのレオノール女王が1498年に本国で創設した慈善福祉団体で、現在は公証役場として使われている。この後、半島の南西部にある媽閣(マーコウ)廟に行った。媽閣廟は「媽閣山」の麓にあり、マカオ内港の入り口に当たり、中国式の非常に歴史のある寺院で、1488年に創建されたマカオで最も古い寺院である。マカオ(Macau)はこの媽閣(マーコウ)から由来したと言われている。ついで、近くにあるマカオタワーに行った。マカオタワーは2001年に完成した高さ338mのマカオで最も高い建築物である。233mの展望台からは中国の広東省や香港の離島まで見渡せるとのことであるが、上って展望台から見渡したが、晴天にもかかわらず、霞んで、ほんの近場しか見渡せなかった。中国では遠くの景色を見渡すことは不可能のようである。このタワーでは233mからバンジージャンプができる。我々が地上に降り、バンジージャンプの瞬間を見ることが出来た。この後、ヴェネチアン・マカオ・リゾート・ホテルに行き、部屋で少し休憩後、1階のカジノに行き、添乗員から、遊び方の説明を受け、それぞれが別れて夕食までの時間を過ごした。私はしばらくカジノの中を見て回ったが、結局なにもゲームはせずに終わった。夕食は外のレストランで取り、午後8時からホテル内の大きな劇場で、「CIRQUE DU SOLEIL」のショーを見た。このショーはバレー色のあるサーカスで、楽しく見ることが出来た。このグループは日本でも公演をするとのことである。価格は日本円で9000円で、日本公演では1.5倍ほどするとのことであった。設備は常設のため、大規模に作られていて見ごたえがあった。

文化局

聖ポール天主堂跡(裏側から)

聖ポール天主堂跡の正面

聖ポール天主堂跡前からの眺め

旧城壁(左)とナーチャ廟(右)

ナーチャ廟

聖ポール天主堂跡階段下から

セント・ドミンゴ教会への道

セント・ドミンゴ教会への道

セント・ドミンゴ教会

教会内

 

セナド広場

セナド広場(仁慈堂)

セナド広場(右が民政総署)

媽閣廟

マカオタワーからの眺め

 

マカオタワーでのバンジージャンプ

ベネチアン・マカオ・リゾートホテル

部屋から見られるショートゴルフ場

部屋からの眺め

部屋からの眺め(夜景)

 

1月18日(火)

今日は香港経由で帰国する日である。バスでホテルを7時30分頃出発しマカオの港に行き、出国手続きを行い、マカオ8時40分発の高速船で香港に9時50分に到着した。そして、入国手続きを行い、その後、早い目の朝食を取り、再び免税店での自由時間が1時間半ほど与えられたので、免税店の近傍の店をウインドウショッピングした。そして、香港国際空港発16時35分航空機で、関西空港に21時に着き、無事家路に着いた。香港・マカオは私にとっては観光地としては向かない所である。歴史的にも景色としても特に引き付けるものはほとんどなかった。観光客が多いのは遊びやショッピング目的が多いように思う。

高速船からマカオタワーを望む(ガラスが汚れている)

香港高速船ターミナル近傍

ハーバーシティ岸壁から南方のビクトリア・ピークを望む

ハーバーシティ岸壁から北西

飛行機から汀九橋を望む

 

 

 

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