アメリカ東海岸紀行    

アメリカには昨年6月に西海岸を旅行し、近い内に東海岸を旅行しようと考えていた。そして、今年(平成20年)の気候の良い秋の10月15日から20日にかけて実現することが出来た。

10月15日(水)関西空港からノースウエスト航空で12時50分出発し、11240km離れた中継地のデトロイトに向かい、11時45分頃到着した。そして、指紋、顔写真などの入国審査を受け、14時05分頃987km離れたボストンに向かって出発し、16時10分頃到着した。この後、ボストン空港に近いホテルに到着した。ボストンと日本との時差は13時間である。

10月16日(金)朝9時頃ホテルを出発しボストン市内観光に出かけた。ボストン市は440万人ほどの都市で、マサチューセッツ州の州都である。ヨーロッパの街並みを思い起こさせ、アメリカ発祥の地と言われ、アメリカの中では歴史と大学などの多い落ち着いた文化の街である。最初に市街の東の丘にある高級住宅地のビーコンヒルを散策した。閑静でレンガ造りの比較的低い高さで揃えられたマンション群である。ここからさらにチャールズ川を渡り、西北にあるハーバード大学に向かった。途中、州議事堂が見え、チャールズ川の両岸には紅葉の木々を見ることが出来、川には大学生などのクルーの練習風景も見られた。

*以下のすべての写真は画像のクリックにより拡大写真になります。

ボストン市街を望む

ビーコンヒルの高級住宅街

ビーコンヒルの高級住宅街  

州議事堂

チャールズ川の紅葉する川岸

チャールズ川でのボートの練習 

ハーバード大学は1636年に創立された世界でトップの私立大学で、非常に広大な敷地と多くの建物、施設がある。我々の見学したのは大学の1部分で、1年生の校舎、校庭を見学した。中庭を横断する学生、芝生のベンチで本を読む学生などがそこここに見られた。外から窓越しで授業風景が見れたが、小部屋に分かれ、少人数の授業が行われていた。この後、市街の西にある大リーグのレッドソックスの本拠地があるフェンウエイパークに向かった。途中、バス内から理系の世界でトップクラスの大学であるマサチューセッツ工科大学を見ることが出来た。

ハーバード大学の1学年の中庭

ハーバード大学の図書館

中庭から小部屋での授業が望める

マサチューセッツ工科大学

レッドソックスの球場

クインシー・マーケット 

レッドソックスの球場に着き、写真タイムを取ったが、球場を外から眺める限り、取り立てて見るべきものもなく、かえって、阪神の甲子園球場の方が球場らしさがあるように思われた。ついで、ダウンタウンの浜側にあり、市民や観光客でにぎわうクインシーマーケットに行った。マーケットは中央の棟を挟み北と南棟と3棟からなり、多くの食べ物店やいろいろな店が並んでおり、非常に多くの人で賑わっていた。我々は昼食をここで取り、ボストンから南西に約350km離れた次の訪問都市ニューヨークに向かった。途中、ハイウエイの両側には紅葉した木々で美しく彩られていた。

クインシー・マーケットの北館

クインシー・マーケットの南館

クインシー・マーケットの屋台店

ニューヨークへ向かうハイウエー

ロックフェラーセンターのGEビルより北方を望む

東方を望む(ハドソン川)

ニューヨーク市には夕方到着した。ニューヨーク市はアメリカ第1の大都市で、人口は820万人であり、経済の中心である。ニューヨーク市街はマンハッタン島にあり、街はほぼ碁盤目状に区画されており、東西の通りは南の1丁目から北へ行くほど数字が大きくなる。また、南北の通りは東から1番街、西の11番街と数が大きくなる。夕食後、ロックフェラーセンターのGEビルの展望台より、ニューヨークの夜景を楽しんだ。ロックフェラーセンターのGEビルは5番街と6番街の間にあり、49丁目と50丁目の間にある。北の方には緑のセントラルパークが眺められる。ビル名が分からないのは残念だが、ともかく、美しい夜景である。南には尖がった形のエンパイヤステイトビルが眺められた。エンパイヤステートビルは5番街と6番街の間にあり、33丁目と34丁目にあり、GEビルからはほぼ真南に位置している。今では、高さでは誇れていないが、本などで小さい時から見慣れている形で、始めて見るのではあるが、非常に親近感が沸いた。エンパイヤステートビルの右側のさらに向こうの方には明日観光する自由の女神像のトーチの光がやっとではあるが見極めることが出来た。ホテルはジョージワシントンブリッジをニュージャージ市側に渡ったところにあった。

西方を望む(ニュージャージ市を望む)

南方を望む(エンパイアステートビルを望む)

10月17日(金)快晴ですがすがしい早朝ホテルを出発した。ニュージャージ市を南下し、橋ではなく、リンカーントンネルを通り、トンネルを出るとマンハッタン島に入る。この後、南に向かいマンハッタン島の南端から3kmほど離れたリバティ島へ船で渡り、自由の女神像を観光した。自由の女神像はアメリカ合衆国の独立100周年を記念してフランスから贈られた。像の頭の部分までの高さは33.86mで台座からトーチまでの高さが47mで、台座の部分を含めると93mで、像は銅製である。正式名称はLiberty Enlightening the World(世界を照らす自由)である。像は南南東を向いている。船から自由の女神像を眺め、島に上陸してからも像の周りを回り見上げることが出来た。像が大きすぎるため、そばで見上げるよりは船から見る方が均整の取れた像を見ることが出来、像の美しさが実感できる。船は1kmほどマンハッタン島に近いエリス島に立ち寄り、マンハッタン島に戻った。エリス島はヨーロッパなどから移住を希望する移民のための移民管理局があったところで、現在は博物館になっており、たくさんの人が訪れていた。

リバティ島と自由の女神像

自由の女神像

船上からマンハッタン島の摩天楼を望む 

自由の女神像を観光後、基礎工事が進むグランドゼロを通り、チャイナタウンを通り、エンパイヤステートビルを垣間見、北に進み国連本部の前を通った。さらに、カーネギホールを通り、セントラルパークのそばに立つジョン・レノンが暮らしたダコタハウスの前を通り、南北を斜めに走るブロードウエーを走り、近くのレストランで昼食を取った。そして、午後はオプションツアーに参加し、セントラルパーク内にあるメトロポリタン美術館を観光した。メトロポリタン美術館には非常に多くの美術品が展示されており、多くの特設部屋があり、迷いながら、駆け足で見て歩いた。夜はニューヨーク・ヒルトンを基点に7番街を南に下り、ネオンを楽しみながら年末のカウントダウンで有名なタイムズスクエアまで散策した。そして、ホテルへはヒルトンホテルの前から出るマイクロバスで帰った。

建設が進むグランドゼロ(Lower Manhattan)  

エンパイヤステートビルを望む(パーク街34丁目から)  

国連本部(1番街42-48丁目)

カーネギホール(7番街第57丁目) 

ダコダハウス(セントラルパーク東72丁目)

メトロポリタン美術館(セントラルパーク内、80-84丁目)

メトロポリタン美術館内その1

メトロポリタン美術館内その2 

メトロポリタン美術館内その3

メトロポリタン美術館内その4

メトロポリタン美術館内その5

メトロポリタン美術館内その6  

タイムズクエア方向を望む(左7番街、右ブロードウエイ、47丁目)

北方向を望む(47丁目)  

7番街50丁目から南方向を望む

ワシントンD.C市街を望む

10月18日(土)午前6時半ホテルを出発し、約350km離れたワシントンD.Cに向かった。そして、ワシントンD.Cには午前11時頃到着した。ワシントンD.Cはアメリカ合衆国の首都で、正式にはワシントン・コロンビア特別区という。人口は58万人である。最初に目に付いたのは有名なペンタゴンの建物であった。低い建物ではあるが、非常に広い面積を占めた建物で、世界で最強の軍をコントロールしていると考えると非常に不気味な存在にも思えた。昼食の前にワシントン記念塔を観光した。この記念塔は1885年2月に完成し、高さが169mある。そして、先端には展望窓が設けられている。青空に聳えている塔は美しく感じた。昼食後、リンカーン記念堂に向かった。記念堂の中には5.7mのリンカーン坐像があり、堂の壁面には宣言文がある。リンカーン記念堂とワシントン記念塔と国会議事堂が一直線上にある。次いで、リンカーン記念堂からポトマック川に架かるアーリントン記念橋を渡り、アーリントン国立墓地に向かった。墓地は小高い丘にあり、非常に広大で美しいものであった。次いで、ホワイトハウスに向かった。ホワイトハウスはワシントン記念塔の近くにある。ホワイトハウスは人影もなく堅く閉ざされた扉越しに眺めた。ホワイトハウスの前には距離の基点を示す礎石があった。次に国会議事堂を訪れ、この後、スミソニアン自然博物館を訪れた。スミソニアン自然博物館は古代化石、動物の剥製などが多く展示されており、興味深く見て回った。これらの施設のある地域の美しさが印象に残った。

ペンタゴン

ワシントン記念塔

リンカーン記念堂

リンーカン像(高さ5.7m)

宣言文(「人民の人民による人民のための政治」が下から3行目に書かれている。)

リンカーン記念堂よりワシントン記念塔と国会議事堂を望む(これらが一直線上に配置されている)

アーリントン墓地   

ジェファーソン記念館

ホワイトハウス

ハイウエイの距離の基点

国会議事堂

スミソニアン自然博物館

玄関ホールの象の剥製

恐竜の化石

鯨の剥製

化石標本 

ワシントン上空

レインズバーグの上空からの紅葉    

10月19日(日)朝9時頃ホテルを出発し、ワシントンD.Cのナショナル空港に向かい、12時40分頃出発し、デトロイトに14時20分頃到着した。この間、飛行機から下界を眺めることが出来、出発直後、ワシントン記念塔、ホワイトハウス、国会議事堂を眺めることが出来た。また、紅葉の進んだ綺麗な森林を眺めることも出来た。デトロイト空港を14時20分頃出発し、大阪に15時40分頃到着し、その後無事帰宅した。

今回の旅行はアメリカ滞在は4日間と短いもので、それに比べ大阪ーデトロイト間で13時間、国内線2時間と待ち合わせなどを加えると飛行機移動が非常に長時間になった。ただ、一度は訪れておきたいニューヨーク、ワシントンD.Cの特徴ある都市を観光出来て、一応満足である。今回の旅行の場合は生もの、水などに気遣うことなく、日本にいる時と同じ感覚で過ごせたことは良かった。

ピッツバーグ市

シッピングポート

クリーブランド市(バーク・レイクフロント空港)  

エリー湖のペリー島

デトロイト市(ベレ・イスレ公園)

 

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