カナダ紀行

今までの少ない海外旅行ではあるが、ヨーロッパ、中国、韓国、においては主たる目的は歴史的な建造物であった。これに対して、自然を対象にした観光を行うため、カナダ旅行を考えた。すなわち、西側のロッキー山脈を中心にした自然と東側のナイアガラの滝観光を考えた。そして、平成18年5月29日(月)から6月5日(月)までカナダ旅行に出かけた。

5月29日(月) 午後4時20分に関西空港を出発し、バンクーバーに午前10時前(時差は14時間)に到着した。飛行時間は約9時間30分で、到着後、寝不足のままバンクーバー市内観光に出かけた。バンクーバー国際空港はバンクーバーの南東の端にあり、ダウンタウンまで10数キロのところである。緑の多い、広い庭を持ったきれいな町並みを通って行った。ダウンタウンに入る手前にグランビル・アイランドというところに立ち寄った。ここは出島状の所で、古い工場などを改造してファッショナブルな店やレストラン街があり、パブリック・マーケットには食材が溢れるほど山積みされており、多くの人でにぎわっていた。さらに中華街やバンクーバー発祥の地ギャスタウンをバス内から眺め、半島の先端に位置する原生林が残された広大なスタンレー・パークに向った。スタンレー・パークの入り口に異なる部族により作られた7つのトーテンポールが立つ広場があった。また、対岸には遠くにいくつもの三角帆を持ったようなカナダプレイスやギャスタウンが望まれる。カナダプレイスは1986年に開催されたバンクーバ万博のカナダ館を利用したコンベンション&トレードセンターである。ホテルには午後4時30分頃着き、6時頃からホテルを出て、中華料理の店で夕飯を済ませた。バンクーバの緯度は北海道の最北端より更に北にあることとサマータイムのため午後9時ごろまで明るい。

*以下のすべての写真は画像のクリックにより拡大写真になります。

グランビル・アイランドの一部

中華街

ギャスタウン

スタンレーパークの入り口のトーテンポール・パーク

トーテンポール・パークからカナダプレイス(左端の幾つもの三角帆が見える)やギャスタウン(中央より左のビル群)を望む

フェリーからバンクーバーの北部の山々

5月30日(火) 今日は一日中自由行動で、オプションとしてビクトリアとブッチャート・ガーデン&壁画の街シュメイナス観光に参加した。このため早朝バンクーバーからフェリーでジョージア海峡を渡り、バンクーバー島のナナイモに向った。乗船時間は約80分程度である。フェリーからはバンクーバーの北部の雪で覆われた山々が美しく眺められた。海もおだやかであった。ナナイモ到着後壁画の街シュメイナスを観光した。シュメイナスの街は小さな街で建物自体も大きくはないが建物の壁にいろいろな物語風の絵が描かれており、野外ギャラリーのようであった。ここで、1時間程度壁画を見て歩いた。そこここに石楠花(しゃくなげ)が咲き、黄色のあざやかなSiberian Wallflowerも咲いており、道端にもちいさな花が咲いており、楽しそうな小さな街であった。この後バンクーバ島の南にある州都のビクトリアに向った。

フェリーからナナイモを望む

「壁画の街」シュメイナス1

「壁画の街」シュメイナス2

Siberian Wallflower

ビクトリアに到着後昼食を済ませ、ビクトリアのインナー・ハーバー沿岸のブリティッシュ・コロンビア州の州議事堂やクリスタルガーデンなどを観光した。州議事堂は斜向かいに立つ1908年にオープンした歴史のあるフェアモンド・エンプレス・ホテルと並び、シンボル的存在で、均整の取れた威厳のある建物で、内部の会議室も豪華と言うよりも歴史の感じられ、落ち着いた重厚さが感じられた。このインナー・ハーバーからはバンクーバと結び水上飛行機が多く飛んでいた。フェアモンド・エンプレス・ホテルの裏側にクリスタル・ガーデンがあり、小さな公園であるが、ここでは藤の花や石楠花や紫陽花(あじさい)などが一挙に美しく咲いていた。この後、20kmほど北にあるブッチャート・ガーデンに向った。

ビクトリアの州議事堂

議事堂会議室

ブッチャートガーデン内のサンケンガーデン

藤や石楠花

ブッチャートガーデンは20世紀初頭にセメント王と言われたロバート・ブッチャートとその妻が自宅にあった石灰岩の石切り場の採掘跡を庭園にしたのが始まりで、今では数百人の庭師で支えられており、観光客が年間で100万人にものぼる。このガーデンの広さは55エーカーもあり、大きく分けてサンケン・ガーデン、バラ園、日本庭園、スター・ポンド、イタリア庭園に分かれている。入り口からほどなく見晴台に到り、まずサン・ケンガーデンが下の方に眺められる。採掘後の窪地と言われれば納得行くような眺めではあるが、藤や石楠花をはじめとしていろいろな花が咲き、樹木と花とが上手く配置された美しい庭園である。右端に見える煙突はセメント工場の唯一の名残である。ついで、バラ園に到るが、残念ながらバラの花はつぼみの状態であった。すべての花が揃って咲き乱れることは自然においてはあり得ないことで、止む終えないことである。ついで、日本庭園に到る。斜面を上手く利用して広い面積が使われており、緑の木々で覆われており、この中にところどころ日本的な灯篭や石が配置されており、苔などで覆われた場所も配置しており、日本らしさを演出はしているが、盛りだくさん過ぎたきらいはあり、純日本庭園からはちょと違うかなとは思うが落ち着いた静かな雰囲気はかもし出している。花で特に目を引いたのはヒマラヤブルーポピーである。この花が見られるのは大阪では植物園内の寒冷地ゾーンで少し見られるのみである。次いで、スター・ポンドに到る。ここは星の形をした植木でかたちどられ、中側には小さな池があり、周りは小さな花々で囲まれていたが、特に際立ったものではなかった。さらに、イタリア庭園があった。ここは写真のようなシンプルな様式で、十字架の形状の池を中心に花々が植えられており、この庭園も特に際立ったものではなかった。約1時間で観光を終えた。花々と木々が多く美しい庭園ではあったが、当初抱いていたものよりは少し物足りなかった。この後、フェリーの帰りの航路が変わり、ビクトリアからフェリーに乗りバンクーバーに渡り、ホテルに帰った。このフェリーは数万トンと大きいが、帰路は往路より距離が長いので、所要時間は2時間ほどであり、ホテル到着時間が遅くなるので、フェリーのレストランで夕食を取った。

バラ園(まだ咲いていない)

日本庭園の一部

ヒマラヤ・ブルーポピー

スターポンド

イタリア庭園

冠雪のロッキー山脈

5月31日(水) バンクーバー空港を8時に出発し、10時20分カルガリー空港(バンクーバーとの時差1時間)に到着。カルガリーはバンクーバーから北東東にあり、間にはロッキー山脈が南北に横たわっている。座席が窓側であったためロッキー山脈を楽しく眺めることが出来た。特にカルガリー寄りの山々は斜めに地層が走っていることが分かった。今の季節は雪が少し解けかかっているため残雪が斜めに走っているため非常に地層の走りがよく判別できた。この斜めに走った山々が後にバスで走った道路沿いに現れた山々であったので非常に興味を覚えた。カルガリーの高層の中心街は小さいが、その周りには広大な住宅地が広がっていた。この後、早い目の昼食を取り、バンフに向った。

ロッキー山脈(斜めに走っている地層の山)

飛行機からのカルガリーの中心街

牛の放牧場

カルガリー郊外からのロッキー山脈

カルガリーからバンフは西に135km離れており、ロッキー山脈の入り口に当たり、約2時間ほどの行程である。カルガリーの郊外には広い牧場が広がり、遠くにロッキーを望める景色が続き、ロッキーに近づくと変化に富んだ山々が目を楽しませてくれた。景色を楽しみながらバンフに着くとバンフの街は非常に小さな街で、約2kmのメインストリートを挟んだ店舗の街並みを中心にしている。この街に着き少し買い物をした後に近くを流れるボウ川の川下りに出かけた。ボウ川下りはマリリー・モンロー主演の映画「帰らざる河」に出ているとのことであるボウ滝の見えるところから出発した。約20人乗りのゴムボートで救命ジャケットを着用して乗った。流れはそれほど急流ではなく、川幅も広々しており、両岸は樹木で覆われ遠くには雪を被った山々が眺められ、流れに従って変化に富んだ山々が望まれた。このような美しい景色に囲まれて水のきれいな川をゆっくりと下って行く川下りは楽しいものであった。この後、サルファー・マウンテンの中腹にあるホテルに帰った。ホテルで夕食を取ったが、レストランからの眺めがまた格別でロッキーの山々が額縁に入れたように美しく眺めることが出来た。

バンフの市街

ボウ川下りの出発点(ボウ滝を望む)

ボウ川からの眺め1(左の山はトンネルマウンテン)

ボウ川からの眺め2

ボウ川からの眺め3

ボウ川からの眺め4

ボウ川からの眺め5(石灰岩の奇岩)

ボウ川からの眺め6(ランドル・マウンテン)

ホテル(サルファー・マウンテンの中腹)からのロッキーの山々

バス内からの眺め

6月1日(木) 午前8時30分にホテルを出発し、カナディアンロッキー観光に出かけた。いよいよカナディアン・ロッキーの本丸の観光である。山の観光は兎にも角にも天気次第である。一応、天気は快晴とまではいかないが晴れている。しかし、高い山は雲に隠れる可能性もあるので、現場に行って見ないとなんとも言えない。少しの不安を抱えながら、出発した。まずはバンフから50kmほど離れたレイク・ルイーズに向った。途中、キャスル・マウンテンの砦のような山が広々とした樹林の原野に現れたり、雪の被った3000m前後の山また山の連なりなど変化していく山の景色は見るものを飽きさせないほど変化に富んだものであった。最初の観光地レイク・ルイーズに着いた。レイク・ルイーズは「ロッキーの宝石」言われている美しい湖だが、実際に深いブルーの湖面は波一つなく鏡のようで上下全く対称の景色が見られ、両側の山に挟まれて真ん中の氷河が輝いている様は「ロッキーの宝石」そのものであった。ついで、モレイン・レイクに行ったが、ここは少し高台に上って眺めた。この景色は旧$20札の裏側に描かれているほどのカナダを代表する景色である。この湖はこの時期、まだ、完全に湖面が解けきれておらず、これもまた趣きのある湖面を呈していた。水の色は空の色とは関係なく白濁ブルーとシャーベット状ブルーからなり、非対称の切り立った険しい山が迫っている景色の取り合わせは、レイク・ルイーズとはまた異なった面を見せた美しい湖であった。次いで、ボウ・レイクに行った。この湖はレイク・ルイーズとよく似た景色とモレイン・レイクとよく似た景色の2つの景色を持っている興味ある美しい湖であった。この湖畔でツクシを見つけ日本におけると同じ親しみを覚えた。

キャッスル・マウンテン

レイク・ルイーズ

モレイン・レイク

ボウ・レイク1

ボウ・レイク2

湖畔のツクシ

次いで、ロッキーでの一大イベントであるコロンビア大氷原観光に出かけた。コロンビア大氷原に行く途中で昼食を取った。また、途中ではウイーピング・ウオールの崖にマウンテン・シープをかすかに見つけることが出来た。あのような崖のところにどのように到達したのか本当に不思議に思った。やがて、コロンビア大氷原に到着した。雲が多かったが全体の景色を損なうものでないので少し安心した。コロンビア大氷原については少しイメージとは異なっていた。バスを降りる場所に氷原が迫っているものと思っていたが、実際は観光バスの駐車場からシャトルバスに乗り換えシャトルバスで氷原近くまで行き、そこから雪上車で1000メートルほど氷原を進み、氷原に降り立ち数10分ほど滞在した。当然のことかもしれないが氷河のほんの端のところでの観光であった。氷と少し戯れたという感じであった。ただ、周りの景色はやはりすばらしかった。雪上車は人の高さほどの弾力性のあるタイヤが使われていた。昔はキャタピラであったが氷原を傷つけることからタイヤに替えられた。氷河の荒々しさの体験はなかった。この後、バンフへの帰途についた。この帰途においてもバスからのロッキーの山々を満喫できた。夕食はバンフの街のレストランで取り、街のバスでホテルに帰った。

マウンテン・シープがウイーピング・ウオールの崖の中央の白い点のように見える

コロンビア大氷原

氷原上の雪上車

氷原上を流れる水

サンワプタ峠(バンフとジャスパー2つの国立公園の境にある峠)を望む場所で見つかったマウンテン・ゴート

 

 

クロウフット氷河

ラウンド・マウウテンとバーミリオン湖

カルガリー冬のオリンピックのジャンプ台とボプスレーコース

6月2日(金) バンフのホテルを午前8時頃出発し、カルガリーに向かい、11時にカルガリー空港を出発し、トロントに16時45分頃(カルガリーとの時差は2時間)到着した。トロントからナイアガラにバスで向かい、ナイアガラのホテルに21時過ぎに到着した。まだ、薄暗い状態であった。泊まるホテルからナイアガラの滝が見えるということで、楽しみにしていたが期待通りで、カナダ滝が眼下に広がっていた。さっそくカメラに収めた。ただ、ライトアップされると言われていたが、ライトはあまり明るくはなかった。そして、10時頃花火が打ち上げられるとのことであったが、ホテルからは見えず残念であった。ナイアガラの滝はエリー湖からナイヤガラ川に落ち込んでおり、エリー湖からの水がゴート島でアメリカ側とカナダ側に分けられ流れ落ちる。アメリカ滝はほぼ直線で幅320m、落差56mであり、カナダ滝は馬蹄形をしており、幅675m、落差54mである。カナダ滝の方が流量が多く滝口の侵食が激しいので、湖の上流で流量調整の堰が設置されて、アメリカ滝にも多く流れるように調整されている。

飛行機からトロントのCNタワーがかすんで見える

ナイヤガラの傍のホテル群

カジノ

ホテルからのライトアップされたナイヤガラのカナダ滝

6月3日(土) 雨模様の中午前9時にホテルを出発し、ナイアガラ観光に出かけた。幸いなことに昨日までは天気に恵まれ、さわやかな日々を過ごすことが出来た。しかし、今日は雨模様、晴れたナイヤガラはなおさら良いことはわかるが、少し、やせ我慢をすると幸いなことに今日の観光は風の洞窟、霧の乙女号観光も雨カッパを着ての観光であるため雨であろうと晴れであろうと変わりないのである。まず、風の洞窟に行くため、アメリカ滝に行かねばならない。このためにはアメリカ側のゴート島に渡る必要がある。そこで、レインボーブリッジを渡りカナダからアメリカに入国する必要があり、入国手続きを行った。簡単に入国手続きが出来るものと思っていたが、実際は非常に時間がかかった。我々は始めてアメリカに入国するため、アメリカ税関で、一人一人指紋を採られ、顔写真を撮られた。このため非常に時間がかかった。更に、一人の男性はパスポートにバーコードが記入されていないという理由で入国拒否された。約1時間後入国し、ゴート島に渡り、アメリカ滝の南側のブライダルベール滝の近くで黄色の雨カッパを着て、エレベータでナイヤガラ川の川岸に降り、川岸からブライダルベール滝の直下近くまで手すりの着いた階段を登っていき滝からのしぶきと滝により生じる風を体感した。ブライダルベール滝は滝幅が20m程度であるが一番近くに行くとしぶきの圧力と風圧により手すりにつかまらないと放り出されそうになった。気持ちのせいかもしれないが雨により水かさが増しさらに強まったように思えた。この体験後再びカナダ側に戻り、クイーン・ビクトリアパーク内の乗船場に行き、青の雨カッパを着て、霧の乙女号に乗り、アメリカ滝からカナダ滝の滝つぼ近くをしぶきでずぶぬれになりながら観光した。滝つぼ付近にはしぶきによる霧が立ち上る。アメリカ滝では規模が小さいが、カナダ滝の方は馬蹄形をしているため霧の立ち上り方が増大し大きく立ち上っており、すごさが強調されていた。昼食後、トロントに向った。午後3時頃トロントに着き、その足でトロント市内観光した。トロントはオンタリオ州の州都である。そこで、この州の州議事堂に立ち寄った。車内からトロント大学なども観光したが、特別なポイントもないのでそれほど市内観光に時間はかからなかった。一旦6時頃ホテルに帰り、6時30分頃オプションとして高さ550mと高さを誇るCNタワー観光と夕食に出かけた。今日は雨のためタワーからの眺めはあまり良くはなかったが、高さは実感出来た。夜10時30分頃ホテルに帰り、一応、今回の観光の全行程を終えた。

夜明け時カナダ滝

夜明け時のアメリカ滝(右端の細い滝はブライダルベール滝)

ホテルからの雨雲の垂れ込めたカナダ滝

アメリカ滝(左)とカナダ滝(右)

ブライダルベール滝の風の洞窟

風の洞窟

ゴート島からのアメリカ滝

カナダ滝近くの霧の乙女号

アメリカ滝の霧の乙女号

オンタリオ州議事堂

CNタワー

CNタワーからの眺め

CNタワーのガラスの床からの眺め

アラスカの南端の上空

6月4日(日) 朝6時頃ホテルを出発し、トロントを9時に出発し、バンクーバーに10時57分に着いた。飛行時間は約5時間で、時差は3時間である。そして、12時にバンクーバーを出発し、関西空港に6月5日(月)の午後2時50分頃到着した。飛行時間は約11時間であった。

今回のカナダ観光はカナディアンロッキーとナイアガラの滝の自然を対象にした観光であったので成果は非常に天気に左右されるものであったが、幸いなことに天気が悪かったのはナイアガラの滝の時だけだし、考え方を変えれば雨のときの方が水量は増し、迫力があったのではないかと勝手に考えるくらいである。兎も角このように考えると今回の旅行は成功したと満足できるものであった。

 

 

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