信州3日間の旅

平成17年8月22日から24日にかけて二泊三日の旅行をした。今回の旅行は「信州ベストハイライト3日間」という名のJTBのパック旅行である。今回の目的は日本一暑いと言われる大阪からひとときの涼を求めるためであった。あいにく天候が前線によりあまり芳しくないという予報の中出かけた。          

22日の朝6時45分頃家を出て、茶屋町の阪急インターナショナルホテル向かいの駐車場に7時30分頃到着して難波から来るバスを待ったが、駐車場は月曜日にもかかわらず非常に多くの観光バスが集まり、バスが到着しても、駐車場に入れず出発予定の8時を少し遅れて出発した。そして、名神高速自動車道を通り、中央自動車道の駒ヶ根ICの近くの店で昼食を摂り、昼食後、諏訪湖に着き、国道152号線の大門街道を通って、白樺湖に着いた。この途中しきりとバスガイドさんはこの辺に本来なら八ヶ岳が非常にきれいに晴れていれば見えると言っていたが、残念ながら雨のため、雲に覆われて裾がかすかに見えるにとどまった。白樺湖もやはり見通しが悪かった。20年前には何回かここを訪れたが、そのときとは異なり湖畔には多くの遊びの施設があり、全体が遊園地化しており、この雨にもかかわらず多くの車と人でにぎわっていた。滞在時間も少なく、足早にここを去り、ビーナスラインを通って、霧が峰に着いたがここも雲で覆われ強い雨にもたたられ何も見えない。傍のみやげ物店に立ち寄ったが、すぐに下諏訪を通り、長野自動車道、上越自動車道を経て、今日の宿泊先の志賀高原に5時半頃に着いた。7時頃夕食を摂り、食後、温泉に入った。温泉は熱めであったので、あまりゆっくりと湯を楽しむとまでは行かなかった。

雨の中駐車場からの白樺湖

雨の中の白根山の湯釜

23日の朝8時にホテルを雨の中出発し、白根山上湯釜に向かった。志賀高原からは30km程度の近い距離である。雨の中駐車場から湯釜までは10分程度の登り道を歩く必要があったが、舗装されており、雨でも問題はなかった。湯釜は雨のためかすんではいたが、白濁のコバルトブルーは壁の茶色の山肌とバランスして、やはり美しい色であった。ここにも昔には何回となく訪れたが、晴天での湯釜が良かったが、雨の中にたたずむ光景も趣がある。昔は湯釜をめぐることが出来たが、今回は可能な場所が非常に狭く柵で区切られていた。この後、万座ハイウエーを通り、鬼神ハイウエーの途中の鬼押し出し園に行った。鬼押し出し園は浅間の麓の溶岩原である。ここでは雨は止んではいたが、雲がやはりかかり美しい浅間山の全貌は見ることが出来なかった。ここには20年ほど前に来たが、溶岩のごつごつとした男性的な景色はすばらしいものがあるが、年月と共に荒々しさを樹木が徐々に覆い隠していくようである。この後、地層の途中の層から流れ出して、滝を形成している白糸の滝に寄った。幅が70m、高さ3mの滝というのでどのような滝か興味を持ち、数百mのだらだらとした山道をぞろぞろと多くの人が行きかう中進んで行った。今まで何回となく浅間山あるいは軽井沢に来たがこの白糸の滝は一度も訪れることがなかったが、滝としては非常に小さいもののなかなか趣があり、人が少ないときに静かに見ていたいものである。富士山の裾野にある有名な白糸の滝とは規模においたは比べ得るものではないがミニチュアで面白かった。

鬼押し出し園からの浅間山

白糸の滝のほぼ全容

白糸の滝からの流れ出たところにも同じような小さな滝

旧軽井沢銀座

ついで、昼ごろ旧軽井沢銀座に到着し、昼食を含めてここで2時間滞在した。バスガイドさんから推奨されたコーヒー店に行った。ここは、間口の狭いうなぎの寝床のようであり、薄暗いが落ち着いたところであった。コーヒーは特にコクがきついものではなく、ブラックで飲むのに飲みやすいものであった。このコーヒーにケーキをつけてもらったが、ケーキはチョコレートケーキとチーズケーキを一つづつ頼み二人で半分づつにして食べ、2種類食べることが出来た。味はケーキとしては美味しかったが、小さいケーキにもかかわらずこくとボリュームを感じ、昼食の変わりにしてしまった。金額のことを言うのはあまり良くないが、1人でコーヒーとケーキで1500円程度かかった。これであればやはり大阪のホテルで飲む方を私は選ぶだろう。また、ジョン・レノンが軽井沢に来れば必ず立ち寄るフランスパン屋さんで小さな胡桃パンを買って、バスの中で食べた。銀座のストリートは人でにぎわっていた。我々もいろいろな店に立ち寄り時間をつぶした。ここでは幸いにも雨に降られなかった。この後、上越自動車道を通り、長野の善光寺に参った。善光寺も過去何回も訪れたが、今回は三門が修復されていた。また、地蔵盆の時期でもあり、お地蔵さんの前ではそれの準備中であった。今回の善光寺参りは特に多くを感じることはなかった。この後、国道406号を通り、白馬村栂池高原のホテルに6時頃到着した。このホテルは温泉ではなかった。この栂池高原には1昨年前に来て、栂池自然園をハイキングし、この自然園から白馬山の大雪渓を見ることが出来た。

聖パウロカトリック教会

善光寺本堂

善光寺三門前の地蔵の地蔵盆準備

大正池からの穂高

24日朝7時50分ホテルを出発した。国道148号を通り、青木湖、中綱湖、木崎湖を経て、まず、途中休憩所として安曇野スイス村に立ち寄った。ここは、単なるみやげ物店であり、名前に程遠いものであった。その後、上高地に向かった。国道158号線を通り、松本電鉄の終点新島々駅を経て、稲核ダム、水殿ダム、奈川渡ダムなどを経て、自家用車の上高地行きの駐車場沢渡駐車場を過ぎ、上高地の入り口である中の湯に着いた。今までは1車線のみの釜トンネルに代わって、この7月中旬に開通した2車線のトンネルを通って、大正池湖畔に到着した。今回の旅は上高地で3時間あり、大正池から河童橋までを歩き、バスの駐車場に至るグループとバスの駐車場までバスに乗り、そこから河童橋近辺に滞在するか、河童橋から3kmほど離れた明神池に行くグループに分かれた。私は大正池から梓川の南沿いに河童橋に行くコースを選んだ。上高地は1昨年に自家用車で白馬村、上高地を訪れたとき以来であった。また、上高地には何回となく訪れているが、明神池には20年ほど前に行ったのみである。その時は訪れる人も少なく非常に神秘的な池であった。今は、池の畔に行くには入場料が必要とのことであった。残念ながら大正池からの穂高は上部は雲に覆われていた。大正池湖畔には非常に多くの人が余り天気が芳しくないにもかかわらず、遊んでいた。途中、田代池に寄ったが、行きかう人で混雑しており、静かなたたずまいの田代池も写真を写すのがやっとの短時間の滞在で、田代橋近くの川沿いの河原で昼食を摂った。その後、ぽつぽつと雨が降り出し、河童橋についた頃には雨足が強くなっており、ほとんど景色も見えない状態であったが、バス駐車場に行く直前の時間になって、雨が上がり、青空まで少し見えるまでになった。天気というものは皮肉なものである。この時点での河童橋から焼岳を写真撮ったものを載せている。さらに、バスで大正池近辺まで来たときに、穂高のほとんどの部分が見えるようになっていたのであわててバスから撮った次第である。この後、国道158号線で平湯を通り、赤かぶの里、飛騨高山ラーメン工場に立ち寄り、高山市街を経て、東海北陸自動車道を通り、8時頃大阪に着いた。

今回の旅行の目的の一つである避暑に関しては、旅行の間汗をかくことがあまりなかったので満足できたが、やはり、旅は天気次第で、天気が悪かったので結果的には悪い方に属す旅になってしまった。

田代池

河童橋からの焼岳

帰りのバスからの雲がほとんどなくなった穂高

 

 

 

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