高遠コヒガン桜

高遠コヒガン桜

平成１６年４月１１日から１２日にかけて全国的に有名な高遠コヒガン桜の花見のためにクラブツーリズムの旅に出ました。以前から高遠のコヒガン桜の花見に行きたいと思いながらなかなか機会がなかった。特に桜の花見となると開花から満開、落花盛んに至るまでの期間が１週間程度と非常に短いので、旅行会社に申し込むタイミングが難しく、自分の方に時間的に十分な余裕がなければ不可能である。ただ、最近はインターネットで高遠のコヒガン桜の開花に関する情報が得られるため旅行日程を組みやすくなった。今回も私はクラブツーリズムから提案されている何組かの日程のうちどの組の日程を採用し申し込むかを決めるのに高遠町のホームページに載せられているコヒガン桜の開花予定日、満開予定日を参考にして決め日程としては成功した。４週間ほど前には開花予測日が４月９日であったが、すぐに開花予測日が４月７日、満開予測日が１２，１３日に切り替わった。その後は順調にこの予測日で変更されることなく開花日４月７日、満開日１２、１３日を迎えた。ただ、３週間前に申し込む時に旅行社の係員はなんの根拠でか分からないが、開花予測日が７日から１週間ほど遅くなると言っていたので、出発日を４月１１日にするか１６日にするか迷ったが、高遠町ホームページを信用し、出発日を４月１１日で申し込んだ。結果的には４月１１日出発が正解であった。

４月１１日（日）梅田茶屋町のプラザモータプールに午前８時に集合し、バスに乗った。今回は日曜出発月曜帰宅のためか、上述のように旅行社の係員の話により開花が遅くなるとの予測のためか１台のバスで乗車人数は３２名ほどで、自分を含め年配の人ばかりであった。２月の雪の白川郷のときは土、日の日程であったためかバス６台という盛況で若者も多かった。バスは名神高速道路を経て中央自動車道の駒ヶ根ICを降り、レストランで昼食を取った。ここからの木曽駒ヶ岳の千畳敷カールをはじめとした積雪の山は壮大で美しかった。ただ、春霞で見通しが今ひとつで残念であった。再び中央自動車道を通り、長野自動車道を経て更埴（こうしょく）ICを降り、最初の目的地更埴のチューリップの里に２時過ぎに着いた。このチューリップの里は３５０種２５０万本のチューリップとうたわれており、実際広大な土地で栽培されていたが、残念なことにまだ少ししか咲いておらず、チューリップそのものも小さな単体の株であるため目をみはるまでには至らなかった。ただここでは自分で好きな株を採り買って帰ることもできるため、近郊の家族連れも多く、たくさん新聞紙に束ねて買って帰る風景が見られた（１株１００円）。我々も一人２株のサービスがあり、採って帰って、植木鉢に植えた。３時頃更埴を出発し、今夜宿泊予定の草津温泉に向かった。

木曾駒ヶ岳	更埴のチューリップ畑
	浅間山

草津温泉へは国道１８号線、国道１４４号線を通り雄大な浅間山眺めながら行った。そして、５時頃旅館に着き、旅館から５分ほどのところにある草津温泉で有名な湯畑の見物を行った。ここでは源泉の高温温泉水を何本もの樋を設け、温泉水を通し、放熱冷却し共同浴場や内湯などに使われているようだ。硫黄の匂いで満ちており、低いが温泉の滝も趣きがあり、面白い風景であった。

湯畑の湯泉と樋

湯畑の温泉出口

１２日の朝は８時頃草津温泉を出発し、今回の旅のメインである高遠の桜見物のため朝の浅間山を眺めながら来た道を戻り、上信越自動車道の上田菅平ＩＣで高速に乗り、中央自動車道の伊北ＩＣで降り、国道１５３号線を南下し、国道３６１号線を西に進み国道１５２号線との交差点近傍にある高遠町の高遠城址公園に近い三峰川の河川敷駐車場に１１時半頃着いた。そこで観光バスと自動車の多さに驚かされた。高遠城址公園は遠くからでもこんもりとした桜の丘として一目で判別がついた。駐車場から高遠城址公園前までは無料のシャトルバスがピストン運転されており、弁当を持って白山前まで行った。白山橋を渡り南ゲートから城址に入った。大都会での人の混雑は慣れてはいるが、このような所に来て人の雑踏を経験するとは心外ではあるが、それにもましてのコヒガン桜の満開ぶりはたいしたものであり、高遠城址全体がコヒガン桜で完全に覆われていた。コヒガン桜は我々がいつも見てきたソメイヨシノに対して花は少し小ぶりだがピンク色がつよいため遠くからも近くからも美しく見えた。惜しむらくは滞在時間が１時間ほどであったことである。この後、駒ヶ根ＩＣ近くにある光前寺に行った。この寺は天台宗のお寺で、枝垂桜が多くあることで有名なお寺であったが、あいにくちらほら咲きであった。この後一路大阪に向かい大阪には７時半頃到着した。今回の旅もメインの高遠のコヒガン桜が満開であったので、満足のいく旅であった。また、次回にもパックの旅行を楽しみたいと思う。