スイスフラワーハイキング9日間の旅    

平成26年7月11日(金)〜7月19日(土)にかけてスイスフラワーハイキング9日間の旅に出かけた。今回は仲間と4人での参加である。全体の参加者は32人であった。

7月11日(金)

エミレーツ航空で関西空港発23時40分に出発し、ドバイに4時50分頃到着(時差5時間)した。その後、ドバイを中継、8時40分頃出発し、スイスのチューリッヒに13時頃(日本との時差7時間)到着した。結局、約21時間かかって、スイスのチューリッヒに到着した。

*以下のすべての写真は画像のクリックにより拡大写真になります。

 

ドバイ国際空港の店

黒海の西海岸

7月12日(土)

チューリッヒ到着後入国手続きなどをすませ、午後2時半頃さっそく高速道路で100km離れたリヒテンシュタイン公国に近いところにある最初の観光地マイエンフェルトに向かった。途中、滝を伴った山や牧草地が多く見られ、1時間半後にマイエンフェルト(標高504m)に着いた。ここは「アルプスの少女ハイジ」で有名な小さな街で、ハイジの記念碑の泉やハイジたちの家を再現したハイジハウス、ハイジたちが冬に過ごした村のモデルのハイジドルフを観光した。牧草地などは派手さはないが多くの小さな花で覆われていた。静かな牧歌的な景観の村であった。この後、午後5時半頃スイスの南東部にあり、ベルニナ山に近いサンモリッツに向けて出発し、午後7時10分頃ホテルに着いた。夕方になり、雨がちらついてきた。明日の天気が気になる。サンモリッツは標高1775mの高地にある。サンモリッツはハイキング、ウインタースポーツのメッカである。

チューリッヒ湖

滝が多く見られる 

マイエンフェルトの街

ハイジの記念碑の泉

ハイジの家への途中の眺め

ハイジの家

サンモリッツへの登り

サンモリッツ湖

7月13日(日)

朝7時半頃、雲は多いが青空が見える中、ベルニナアルプス観光に出発した。まず、ホテルから7km離れたスールレイ(標高1870m)へ行き、ここからロープウエイに乗り、途中の駅ムルテル(標高2702m)を経てコルヴァッチ展望台(3303m)まで上がった。途中、チャンプフェール湖、シルヴァプラナ湖、シルス湖の一部が見下ろすことができたが、上るにつれ雲に覆われてしまい、コルヴァッチ展望台からは全然見渡すことができず、幸先の悪い結果となった。この後、ロープウエイの途中駅ムルテルからのハイキングは眺めが悪く、残雪も多いためハイキングのコースが変更された。そして、バスで鉄道の駅モルテラッチまで行き、ここよりモルテラッチ氷河の先端より手前の所までのハイキングコースに変更された。このコースには花ガイドを伴って、花を観察しながらのハイキングを行った。往復2時間余りで、距離が往復4km弱の行程であった。氷河の雪解けによる川に沿って小さな花が沢山咲いていた。道端には氷河が年々後退していく様子を立札で示されていた。130年前にはモルテラッチ駅まで氷河の先端がきていたとのことである。この後、バスでイタリアのティラノへ行った。イタリアとの境界には建物があるが何の検閲もなくバスは通過した。ティラノ(標高429m)でベルニナ特急に乗り、サンモリッツに戻った。この間、ベルニナ特急名物のループ橋や、パリュ氷河も見ることができ、深い谷や中腹に広がる牧草地、いくつかの湖や緑に包まれた高低差の大きい雄大な風景を楽しむことができた。サンモリッツに午後5時近くに到着した。

ロープウエイからのチャンプフェール湖、シルヴァプラナ湖、シルス湖の一部の眺め

展望台からのゴルヴァッチ山(3303m)

中間駅ムルテルを望む。残雪が多い。

ベルニナ鉄道のモルテラッチ駅

落差はあまりないが水量が豊富な滝

氷河へのハイキング

1920年での氷河の先端を示す立札

左端ピッツ・パリュ(3905m)、ベラヴィスタ(3922m)、中央ピッツ・ベルニナ山(4049m)、モルテラッチ氷河、ピッツ・モルテラッチ山(3751m)を望む、氷河が赤っぽく見える部分はサハラ砂漠から飛んできた砂によるものだとのことである。

ラーゴ・ビアンコ湖とカンブレナ氷河(標高約2200m地点)

イタリアのティラノへの登りベルニナ峠(2330m)近く

イタリア、ティラノ(標高429m)の街

ループ橋(ブルージオ橋)

ループ橋

ポスキアーヴォ湖(標高約1000m地点から望む)

標高約2100m地点からパリュ氷河望む

パリュ湖

 

7月14日(月)

朝7時半頃ホテルを出発し、サンモリッツから山岳鉄道銀河特急に乗って標高1435mのアンデルマットに向かった。この間には有名な深い谷底の上に作られたランドヴァッサー橋があるが、トンネルを出た一瞬の景色なので写真に収めることができなかった。しかし、よく似た橋はいくつも渡った。そして、やはり、高低差の大きい広大な風景を楽しむことができた。そして、アンデルマットよりバスに乗り、サースフェーに向かった。途中、ローヌ川の源流であるローヌ氷河を休憩時に眺めることができたした。サースフェー(標高1798m)に午後4時頃到着した。ここはスイス最高峰4000mクラスの山々(ドム4545m、アラリンホルン4027m、アルプフーベル4206m)と雄大な氷河に囲まれた美しい村で “アルプスの真珠”と呼ばれている。この街には古い木造の家屋も残っており、いい雰囲気の街のようだ。他の資料から分かったことだが、地図を見ると、今日行くツェルマットの街はドム山を挟んでサースフェーの反対側にあることが分かった。また、サースフェーの街で経験したことだが、時々、飛行機の爆音より低いごつい音がゴーと響きわたるが、これは氷河の先端が崩れて落ちる時に谷合に響く音とのことであった。この後、ツェルマットに向かった。しかし、バスはツェルマットに直接入れない。ツェルマットは環境のため基本は電気自動車しか入れない。そこで、テーシュまでバスで行き、テーシュからシャトル電車でツェルマットに入った。ツエルマットは標高1604mで、ここからは天気が良ければマッターホルンが望めるとのことである。ツエルマットには午後6時半ころ着いた。午後8時頃マッターホルンが良く見える橋の上から写真を撮ったが残念ながら上の部分が雲に覆われていたので、あきらめて夕食を取っていたが夕食を早い目に切り上げレストランの前からマッターホルンを眺めると雲が取れ、夕日が射したマッターホルンが見えたので、すぐさまカメラに夕日の射すマッターホルンを撮ることができた。明日の朝5時50分頃が日の出の時刻なので、明日も同じ場所で朝日のマッターホルンを撮ることにした。

サンモリッツ駅

 

谷間の高架橋

フルカ峠の近く 

ローヌ氷河にはアイスグロッテ(アイストンネル)がある

サース・フェー街中からのフェー氷河、古い木造穀物倉

フェー氷河

ツエルマットのメーンストリート

カトリック教会

日の入り前のマッターホルン(午後9時)

日の入り前のマターホルン

日没後のマッターホルン

7月15日(火)

朝5時半頃ホテルを出て、マッターフィスプ川の畔から朝日を受けるマッターホルンを待った。雲一つない快晴に恵まれ、朝焼けのマッターホルンをカメラに撮ることができた。この後、朝食を取り、8時頃マッターホルン観光に出発した。ツエルマットから登山電車で標高3131mのゴルナグラードに向かった。ゴルナグラードの展望台からは4000m級の多く連なった山々と氷河の景色が広がっており、本当に満足な時間を過ごすことができた。下りは、一つ下の駅ローテンボーデンからリュッフェルベルクまでハイキングを楽しんだ。壮大な山を背景にして、いろいろな花を見ながらハイキングをした。まさしく、山々の懐に抱かれたフラワーハイキングであった。非常に天気が良かったので綺麗な逆さマッターホルンも見ることが出来た。下山後は昼食後にツエルマットで自由行動となりそれぞれが買い物に出かけた。

日の出のマッターホルン

日の出のマッターホルン

朝日のマッターホルン

マッターフィスプ川沿いのツエルマットの街

登山列車からの風景

登山列車からのマッターホルン

ゴルナーグラート展望台(3131m)からのマッターホルン

左の山ドーム(4545m)、このすぐ右テッシュホルン(4491m)、なだらかな山アルプヒューベル(4206m)、この右アラリンホルン(4027m)、右端シュトラールホルン(4190m)

ゴルナーグラート展望台からの眺め、モンテローザ(デュフールスピッツ4634m)、ゴルナー氷河、リスカム(4527m)、カストル(4228m)、ポルックス(4092m)、ブライトホルン(4164m)、クラインマッターホルン(3883m)離れてマッターホルン(4478m)

ブライトホルンから右に広がる風景、マッターホルン、デント・ブランチェ(4357m)、オーベルガベルホルン(4063m)、ヴェーレンクッペ(3903m)、ツィナールロートホルン(4221m)、ヴァイスホルン(4506m)、右端のなだらかな山アルプヒューベル(4206m)、この左テッシュホルン(4491m)、これのすぐ左ドーム(4545m)

ローテンボーデン駅からリッフェル駅へのハイキング

リッフェル湖(リッフェルゼー)

リッフェルゼーに映る逆さマッターホルン

少し角度を変えた逆さマッターホルン

ハイキング

山の上に山羊(アルプスアイベックス)

マーモット

右手にリッフェルベルクを望む

リッフェルベルク

 

日没前のマッターホルン

 

 

7月16日(水)

今日も快晴である。ホテルが駅に近いので、朝7時45分頃駅に行きまずテーシュへ行き、テーシュからバスで、140km離れたフランス領のシャモニーに向かい、12時頃シャモニーに到着した。昼食後、ロープウエーに乗り標高3842mのエギュー・デュ・ミディ展望台に向かった。ロープウエーには沢山の人が押し寄せて、長蛇の列であった。登って展望台からモンブランやほかの山々を眺めた。展望台からの見え方に起因するのかもしれないが、マッターホルンやほかの山々から受けた感動には至らなかった。この後、下山後、首都ベルンに向かった。ベルンには午後6時ころ到着し、約1時間ほど散策し、その後、グリンデルワルトに向かい、午後8時頃到着した。

放牧

山の上に古城

 

バスからモンブランの一部を望む

シャモニーとモンブランの一部

シャモニー

シャモニー(標高1035m)、空にハングライダー

ロープウエーからのシャモニーの街を望む

ロープウエーからの眺め雪山の尾根を登る人、左手の山の最高峰エギュ・ベルト(4121m)、右のピーク、グランド・ジョラス、左手前はシャモニ針峰群

 

 

展望台からのモンブラン(右)、左の山の左のピーク、グランド・ジョラス(4208m)、右の尖峰ダンデュジュアン(4013m)、

展望台からのモンブラン

モンブラン

ロープウエーからシャモニーを望む

レマン湖

ベルン市内

時計塔

ベルン大聖堂

水飲み場

アーレ川と熊牧場

ベルンからグリンデルワルトへの途中

 

 

 

7月17日(木)

朝8時半にグリンデルワルドからグリンデルワルドのグルンド(943m)まで電車でいき、ここからゴンドラに乗ってメンリッヒェン(2222m)まで登った。そして、クライネシャイデック(2061m)まで約4.4kmのハイキングをユングフラウ三山を眺めながら、高山植物を見ながら歩いた。贅沢な時間であった。そして、クライネシャイデックから登山鉄道に乗りユングフラウヨッホスフィンクス展望台(3454m)まで行った。23年前に来た時は雪の上に立つことができたが、今回は展望台からだけの眺めで終わった。展望台下には氷河内トンネルがあり、氷河内体験をした。滞在時間は1時間程度であわただしいものであった。展望台がユングフラウにあまりにも近いところであったのでかえって眺めが制限され、雄大さを感じることができなかった。山は少し離れた場所から対峙して眺めるのが一番である。この考えからいえば、午前中のハイキングからの眺めがベストであった。帰りはグリンデルワルドまで下りた。午後5時過ぎに着いた。

メンリッヒエンからのユングフラウ三山(アイガー3970m、メンヒ4107m、ユングフラウ4158m)

メンリッヒェン

メンリッヒエンからのグリンデルワルドの眺め

 

 

 

ユングフラウ

アイガー、メンヒ、ユングフラウ

フラワーハイキング

池に映るアイガー

クライネ・シャイデック(標高2061m)

23年前のクライネ・シャイデック

クライネ・シャイデックでのユングフラウ三山側の眺め

クライネ・シャイデックでの三山の反対側の眺め

ユングフラウ鉄道トンネル中間駅(アイスメーア駅3160m)からの眺め、アイガーとメンヒの間からの眺めで、フィッシャー氷河と正面の山はシュレックホルン4087m

アレッチ氷河

23年前のアレッチ氷河

右にメンヒの端、メンヒの端に近い建物がクライネ・シャイデック駅、正面の2峰の小山右チュゲン(2520m)、左ロベルホルン(2472m)、この2峰の裏側にメンリッヒエン

メンヒとアレッチ氷河

メンヒ

ユングフラウ

 

氷河トンネル

氷河トンネル内の氷彫刻

 

7月18日(金)

ホテルを7時20分頃出発し、22km離れたステヒェルベルクに行きロープウエーでミューレンに上り、更にケーブルカーでアルメントフーベル(標高1902m)へ登り、ユングフラウ3山を眺めながらフラワートレイルをした。十分にユングフラウ3山の眺めを満喫できた。下山後ステヒェルベルクより、チューリッヒに向けて出発し、午後12時半頃到着し、午後3時35分発のエミレーツ航空で出発し、ドバイ空港に午後11時40分頃到着し、7月9日(土)ドバイ発午前3時発の航空機で関空に無事午後5時過ぎに到着した。今回の旅行は2日目まで天候が悪く、先が思いやられたが、その後完全に天候が良くなり、本当に良かった。今回の旅行のように山の景色を眺めながら、高山植物を観察しながらのハイキングが主の旅行では天候に恵まれなかったら目的の達成度は0に等しい。本当に天候に恵まれて良かった。お蔭で仲間と4人楽しい旅行ができた。

 

スタウバッハ滝

ツレメルバッハ滝

下界とは隔離されたような静かなミューレンの村

アイガー、メンヒ、ユングフラウヨッホ

チューリッヒ湖

チューリッヒ空港内

 

アルプスで出会った花々

ヘラクレウム・スフォンディリウム

タウベンクロプフ・ライムクラウト

アユガ・レフタンス(ジュウニヒトエの仲間)

 

シロツメクサ

ガリウム・メガロスペルムム

サクシフラガ・パニクラタ

ミオソティス・アルペストリス

 

キルシウム・スピノシシムヌ

カルドゥウス・ペルソナタ

 

 

 

フィテウマ・オバトゥム

センペルビブム・アラクノイデウム

 

カムバヌラ・バルバタ

 

 

 

 

ビオラ・トリコロル

 

リナリア・アルピナ

 

 

 

プリムラ・ファリノサ

 

 

レオントポンディウム・アルビナム(エーデルワイス)

ゴルト・フィンガークラフト

 

フーフラティッセ

ヴェロニカ・セルピリフォリア・フミフサ

レンゲソウ

リグスティム・ムテルリナ

 

ヴィオラ・カルカラタ(紫)

ブラウン・クレー

プモナリア・アウストラリス

ホモジネ・アルピナ

コッホ・エンツイアン

アルペン・マルゲリッテ

バルトシア・アルピナ

ディアントゥス・アルヒヌス

 

アルペン・ゲンゼクレッセ

 

アルペン・ローゼ

ペトロカリス・ピレナイカ

 

ツヴェルク・マンスシルト

ベアティゲ・グロッケンブルーメ

アルペン・クーシェレ

アンティリス・ウルネラリア

バクシニウム・ミルティルス

アルペン・ホルンクレー

ゲンティアナ・ニバリス

 

 

 

ダクティロリザ・マクラタ

 

アデノスティレス・アリアリアエ

トロールブルーメ

ベロニカ・フルティカンス

ゲフレクテス・ヨハニスクラウト

ソルダネラ・アルピナ

クーゲリゲ・トイフェルクラーレ

ツヴェルク・アウゲントロスト

ゲンチアナ・コキアナ

アリウム・スコエノプラスム

シュランケン・クネートリヒ

ツシラゴ・ファルファル

 

 

リナントゥス・グラキアリス

ダクティロリザ・マクラタ

エキウム・ウルガレ

ゲラニウム・シルウァティクム

ラヌンクルス・アクリス

カンパヌラ・ティソイデス

ポリュガラ・カマエブクスス

ヒプポクレピス・コモサ

 

 

アキレア・クラウェナエ

 

 

                  

                                                    上部へ      

HOME 趣味1(旅行) 趣味2(絵画他) 趣味3(陶芸) 徒然(電気雑記)

 

 

 

inserted by FC2 system